子どもの英語について、これまでいろいろな角度からお話ししてきました。何歳から始めるか、何を見せるか、いくらかかるか。
今回は少しだけ大きな話をさせてください。そもそも、子どもが英語を学ぶということに、どんな意味があるのか。私がなぜ、ここまで英語にこだわってきたのか、という話です。
我が家も、習い事はひととおりやりました
子どもたちには、習い事の王道と言われるものを、ひととおりやらせてきました。水泳、ピアノ、そろばんです。
習い事として取り組むと、どうしても時間の取り合いになります。平日の夕方は限られていますし、あれもこれもとなれば、どれかを削るしかありません。
ところが英語に関しては、時間が足りないと感じたことが一度もありませんでした。
英語は、習い事として取り組んでいなかったからです。我が家の文化として、普段の生活のなかで当たり前にしてきました。テレビをつければ英語が流れ、音楽も英語。時間を「確保する」必要が、そもそもなかったのです。
水泳やピアノは、「成長」のためでした
誤解のないように申し上げると、他の習い事を軽く見ているわけではありません。
水泳やピアノは、子どもの成長のためにやってきました。成長期にある子どもに運動の機会を与えること、音楽の刺激を与えることは、非常に大切です。
そしてそれは、子どもがこの先の人生で「これをやりたい」と思ったときに、選択肢が増えるための教育でした。
英語は、大人になっても使える数少ないスキル
英語も、選択肢を増やすための手段のひとつであることは間違いありません。そこは同じです。
ただ、大きく違う点があります。
英語は、社会人になっても十分に活用できる、数少ないスキルのひとつだということです。
水泳が得意でも、大人になって仕事で泳ぐ人はほとんどいません。ピアノが弾けても、それを仕事に使う人は限られます。でも英語は、多くの仕事のなかで使う場面がやってきます。
ですから私は、英語は習い事を超えていて、「資産」ですらあると考えています。
受験のためだけにするのは、もったいない
それだけの価値があるものを、受験のためだけのものにしてしまうのは、非常にもったいないことです。
受験のために必死に勉強して、大人になった今では全然覚えていない。そういう人は多いと思います。正直に申し上げると、私もそのひとりです。
子どもたちの学習の時間を、そのようにしてはいけないと思っています。
同じ時間をかけるなら、一生使える形で身につけてほしい。受験で点を取るための英語ではなく、使える英語として。
海外で働かなくても、英語は使います
「うちの子が海外で働くとは限らないし」と思われる方もいるかもしれません。
確かに、海外で働く人はそれほど多くないかもしれません。ですが、海外とやり取りをする仕事は、国内の仕事のなかにも無数にあります。取引先が海外だったり、同僚が外国の方だったり、資料が英語だったり。
国内で働いていても、英語を使う場面は確実にやってきます。そしてそのとき、英語ができるかどうかで、選べる仕事の幅が変わります。
日本人の英語力は、世界で96位です
少し残念な数字をご紹介します。
英語を母語としない国と地域を対象にした国際比較(EF英語能力指数 2025年版)で、日本は123か国・地域のうち96位でした。5段階のうち「非常に低い」に分類されています。※1
技能別に見ると、さらに特徴がはっきりします。
- 読む:454
- 聞く:437
- 書く:394
- 話す:393
読む・聞くに比べて、書く・話すが大きく下回っています。受け取ることはある程度できても、自分から発信するのが苦手。受験を中心にした英語教育の結果が、そのまま表れているように思います。
なお、この調査はオンラインで自主的にテストを受けた人のデータをもとにしているため、国全体を正確に表しているとは限りません。それでも、よく参照される国際比較のひとつです。
これは残念なことです。ですが、見方を変えれば、それだけまだ伸びる余地があるということでもあります。
未来の子どもたちに、広い選択肢を
未来の子どもたちに、より広い選択肢を残すこと。それが、親としての、そして大人としての自分の務めだと考えています。
Learning Arts ENGLISH の場合
Learning Arts ENGLISH は、この思いから生まれました。
幼児期に英語を浴びて、繰り返し声に出す。ブリッジ英語メソッドと呼んでいるこのやり方を、どのご家庭でも再現できるようにアプリの形にしたものです。
英語を、習い事のひとつとしてではなく、家庭の文化にしていただくためのものです。
Learning Arts ENGLISH は、エピソード3まで無料で試せます。クレジットカードの登録は要りません。
まとめ
- 習い事として取り組むと、時間の取り合いになる。英語は家庭の文化にしていたので、時間が足りなくなることはなかった
- 水泳やピアノは、子どもの成長と将来の選択肢のための教育
- 英語も選択肢を増やす手段だが、大人になっても使える数少ないスキルという点が大きく違う。だから英語は「資産」だと考えている
- 受験のためだけにするのはもったいない。子どもの学習時間は、一生使える形で使ってほしい
- 海外で働かなくても、海外とやり取りする仕事は国内にも無数にある
- 日本人の英語力は123か国中96位。とくに書く・話すが弱い。それだけ伸びる余地がある
出典
- ※1 EF英語能力指数(EF EPI)2025年版 EF Education First