子どもの英語教材を調べていると、必ず高額なセット教材にたどり着きます。価格を見て、手が止まった方も多いのではないでしょうか。

私も買いました。有名な教材でしたので、どんなものかと思って。いくつか比較したなかで、カリキュラムがいちばん良さそうに見えたからです。

結論から申し上げると、我が家では使いきれませんでした。その経験から、買う前に確認しておきたいことをお話しします。

先に申し上げますが、否定するつもりはありません

高額なセット教材は、続けられるご家庭にとっては良い選択肢です。

英語の入り口から基礎の習得まで、一連の流れが設計されています。次に何をやればいいのかを親が考えなくていい。これは実際に大きな価値です。私がカリキュラムを比較して選んだのも、そこに納得したからでした。

ただし、コストパフォーマンスで見ると、どうしても厳しくなります。ここは正直に申し上げます。

最後まで使いきって、はじめて元が取れる教材です。途中で止まれば、未消化の教材にまでお金を払ってしまったことになります。そして、途中で止まるご家庭のほうが多い、というのが私の実感です。

我が家が使いきれなかった理由

1〜2歳までは、よく合っていました

穏やかな映像で、同じものを繰り返し見せられる。この時期の子どもにはぴったりでした。

英語番組の選び方の記事でもお話ししましたが、この同じものの繰り返しは、本当に良かったと思っています。

3歳を過ぎたあたりから、合わなくなりました

子どもは成長すると、求めるものが変わります。ストーリーや動きのあるものを見たがるようになるのです。

ところが教材の映像は、そこが乏しかった。結果として、子どもは他のコンテンツへ移っていきました。我が家が離れた理由は、これがいちばん大きいです。

付属の教材を、使いこなせませんでした

映像のほかに、おもちゃのような学習教材も充実していました。買ったときは、これは良いと思ったのです。

ですが、使いこなせませんでした。親が手を動かして一緒に取り組む前提のものが多く、日々の生活のなかで、そこまでの時間が取れなかったからです。

それに、作りは凝っていましたが、残念ながら子どもはすぐに飽きてしまいます。一度ひととおり遊んでしまうと満足してしまい、そのあとは棚に置いたまま、ということになりがちでした。

結局、実際に使ったのは最初のDVDばかりでした。

買う前に確認したい5つのこと

1. 何歳まで使えるか

カタログは「0歳から」と、入り口を強調します。ですが確認すべきは上限のほうです。

3歳、4歳と成長したとき、その映像を子どもが見たがるでしょうか。ストーリーや動きが物足りなくならないでしょうか。

可能であれば、対象年齢の上のほうのサンプルを見せてもらってください。我が家が離れたのは、まさにここでした。

2. 映像以外のものに、本当に時間を割けるか

付属の教材が充実していることは、一見すると得に見えます。

ですが、その多くは親が一緒に取り組む前提です。ご自身の生活を思い浮かべて、週に何回、何分それに使えるかを具体的に考えてみてください。

「時間ができたらやろう」は、まず来ません。

3. 子どもが飽きたときに、次の手があるか

一式そろっている教材ほど、合わなくなったときに丸ごと止まります。

そのとき、別のもので補えるのか。教材のなかに、難易度や種類の幅があるのか。ここを聞いておくと、後で困りません。

4. 同じことを、もっと安い手段でできないか

ここが、今の時代にいちばん大きく変わった点です。

我が家の上の子たちが小さかったころは、手軽に手に入る英語の素材が本当に少なく、高額な教材を買う理由がありました。

今は違います。配信サービスには子ども向けの英語番組がそろっていますし、公式のYouTubeチャンネルで無料で見られるものもあります。図書館には英語の絵本がありますし、アプリもあります。

同じ目的を、はるかに安く達成できる選択肢が、いくらでもあります。

もちろん、それらはバラバラです。「何を、どの順番で」を自分で考える必要があります。その手間をお金で買うのが高額教材だ、という言い方もできるでしょう。買うのであれば、そこに納得してから買ってください。

5. 買う理由が「有名だから」になっていないか

最後は、自分への反省です。

私が買った理由は、正直に言えば「有名だから、どんなものか見てみよう」でした。カリキュラムを比較したのも事実ですが、出発点はそこです。

有名であることは、品質の保証ではあっても、それがご家庭に合うかどうかとは、まったく別の話です。

払った額ではなく、続けられるかで決まります

高い教材を買うと、「これだけ払ったのだから」という気持ちが働きます。

ですが、子どもはそんな事情を知りません。合わなければ見ませんし、飽きれば離れます。

英語が身につくかどうかを決めるのは、払った額ではありません。十分な量を、長い期間続けられるかどうかです。これは、子どもの英語が身につかない理由の記事をはじめ、くり返しお伝えしてきたことです。

ですから、教材を選ぶときの基準もそこに置いてください。「良さそうか」ではなく、「3年後もこれを見ていると思えるか」です。

Learning Arts ENGLISH の場合

Learning Arts ENGLISH は、幼児期に英語を浴びて繰り返し声に出すブリッジ英語メソッドを、アプリの形にしたものです。

月額のサービスにしているのは、この経験があるからです。

合わなければ止められる。子どもの成長に合わせて中身が変わっていく。最初にまとまった額を払わなくていい。高額な教材を買って使いきれなかった親として、ここは譲れない点でした。

まとめ

  • 高額なセット教材そのものは悪くない。続けられるご家庭には良い選択肢
  • ただしコストパフォーマンスは厳しい。最後まで使いきって、やっと元が取れる
  • 確認したいのは、上限の年齢/付属教材に割ける時間/飽きたときの次の手/もっと安い代替/「有名だから」で選んでいないか
  • 決め手は払った額ではなく、3年後も続けられるかどうか